廣瀬編集長（以下、廣瀬）
花千代さんにお目にかかると、いつも美しさを越えたオーラに心がギュッと惹きつけられて、幸せな気持ちになります。
お花の作品からも感じますが、ご自身のスタイルをしっかりと確立なさっているところが、とても素敵です。

花千代さん
ありがとうございます。そうですね、すっかりアイコンとなっている「サングラス」のようなビジュアルも含めて、私のスタイルがありますね。
けれど私にも、ヘアスタイルやファッション、ライフスタイルなど、自分に似合うものがまだよく分からない20代の頃があったんですよ。

廣瀬
今の花千代さんからは想像できないですが・・・そんな時もおありだったんですね。

花千代さん
ＯＬから花柳界への転身した頃はいい時代だったこともあり、普通の20代では絶対にできないような経験をたくさんしました。
30代は、自分に合ったものに絞り込んでいくための取捨選択の時だと考えた私は、この時期にフランスに渡り、花と出会い、花で仕事をしていくことに決めて起業しました。
40代になってからは、さらにフィルターをかけて、自分がこれだと思うものにスタイルを絞り込んでいきました。
このような作業を繰り返しているうちに、少しずつ自分の核になるものが定まり、今に至っています。

廣瀬
なるほど。まさに自分のスタイルを模索している読者の皆様に、まさに参考になるお話です。潔い決断力、行動力も兼ね備えていらっしゃいますね。

花千代さん
決断力というよりも、「これだ！と思うことを逃さずキャッチする力」が人より長けているのかも（笑）。
魅力的に輝いているためには、常に新しい刺激が必要だと思っています。

廣瀬
花千代さんのように素敵に歳を重ねたいと思う反面、私は、やはり若さを失うということが怖いとも思っています・・・。
貫禄が増してく男性とは違い、女性はビジュアルが衰えてきますよね。　

花千代さん
だからこそ、美しい所作や教養、食生活…などなど、若さに変わる女性の魅力を総合的に高めていくことがおすすめなのです。
50代になった私の考える、美しさの「総合力」につて、3冊目となるエッセイ「若さを卒業すれば女はもっと美しくなる」に詳しく綴りました。

廣瀬
30代、40代の女性なら、間違いなく読んでおきたい1冊ですね。
若さに変わる何が自分にとってチャームになりえるのか、私も花千代さんのエッセイをじっくりと読ませていただき、模索したいと思います。
今日はありがとうございました！　
では、最後にNstyle読者にひと言お願いします。

「若さを卒業すれば女はもっと美しくなる」
花千代
阪急コミュニケーションズ
2014年4月17日発売
四六判並製・216ページ
ISBN978-4-484-14210-4・C0095
定価：1400円＋税
 

撮影／土居麻紀子　取材・文／尾崎祐子