
【連載:THE DAY】vol.33-STARS
post date:2018.01.29
真っ暗な中にいると、幼い頃から見えないものが見えてしまう気がして、
とってもとっても怖かった。想像の中で勝手に色んなものが動き出す。
そんな真っ暗闇の恐怖。
電気を消さないで!寝る前に泣きべそをかきながら訴える私におばあちゃんは優しくこう言った。
『大丈夫、ばぁばがここにいるよ、真っ暗なのは一瞬だけ。そのうち目がなれてきたらちゃんと見えるから見ててごらん?』
本当だ、ばぁばの目が見えた、頭はここ?鼻はここ、耳はここ。ひとつずつ触れながら確認していく。
そして一つずつ正解しながら安心していく。そうか、ここはさっきまでの世界と同じだ。
先日、遠い場所まで買い物に行ったついでに、珍しくスーパー銭湯に立ち寄りました。
男湯と女湯に別れ、私は一人きり。ちょうど雪が降るかもというとてもとても寒い日でした。
私は露天風呂に直行しました。外の空気は寒いけど澄み切っていて。なんともその静けさに、
私も音を立てたらいけないような気がして、静かにお湯に浸かりました。
ふーーーーー。年々、お風呂に浸かるときの自分のふーっていう息に重みが出てくるなと関心しつつ。
そのまま空を見上げました。都心ではなかなか綺麗な星空は見えないけれど、少し離れたその場所では、
いくらか星が綺麗に見えたんです。
星見えたね。
なんて伝える相手もいなく、私は幼い頃のおばあちゃんの言葉を思い出しました。
もしかしたら、ここにはまだ見えてない星があるんじゃないかって、目を凝らしてじっと空を見たのです。
するとね、じわじわと見えていた倍の倍の数くらいの星空が目の前に現れました。
その瞬間、なんだか感動してしまって。なんとなく、空に向かってありがとうと言いました。
目に見えるものだけじゃなくてね、きっとこれって何にでも言えることだと思うんです。
もし何かに迷ったり、立ち止まってしまったら、ゆっくり見つめてみる。もしかしたらその先に、
今まで自分には見えていなかった景色が見えてくるかもしれません。
おばあちゃんからもらった言葉が星空と一緒に輝く日だったのでした。
そんなあの日をみなさまにもおすそ分け。
今日も素晴らしい1日をxx
AYAKA FUKANO

AYAKA FUKANO(絵描き) 東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram: HP:ayahundred |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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