【連載:THE DAY】vol.72-LIFE LIVING
post date:2019.09.02
Nstyleをご覧のみなさん、こんにちは。
ジリジリと身体を刺激する暑さも落ち着き、
秋っぽさを感じる日もちらほら顔を出し始めましたね。
今日から息子は学校が始まりました。
自分で作った力作の大きな自由研究を持って、
初日から大荷物。みんなに見せたい気持ちと、
現実に戻る気持ちのはざまで、
朝はだいぶナイーブな彼でしたが、
笑顔で送り出せたから良かった。
夏というのは、暑さがフラッシュ付きのシャッターのように、
思い出を身体に焼き付けますね。
だからとっても恋しくなる。
さて、新しいことを始める時や、
久しぶりの環境に戻る時、
緊張という感情が自分の心と身体をキューっと苦しくします。
それがうまく解けたら気持ちがいいのだけど、
そのまま苦しいのが続くこともあります。
新学期でお友達と打ち解けるまでや、
新入社員でお仕事が覚えられるようになるまで、
あるいは久々に復帰したところに対して、
今までご迷惑おかけしましたっていう自分の謙虚な気持ちが収まるまで。
そんな感情とうまく向き合おうとしても、
ドキドキして、家にいたって、お友達と会ったって、なかなか収まらない。
大好きな人に会うと、まるでその緊張の空間が地獄のように感じて、
逃げてしまいたくなりますね。
私もそんな思いを小さい頃から沢山してきました。
他人からみたら小さなことでも、その時の本人からしたら、
生きるか死ぬかのことだったりして。だから誰にも比べることなんてできないんです。
私はそんな時は、よく次の楽しみを探すようにしていました。
帰宅後のアイスでもいいし、明日の給食のカレーでもいい、
仕事後の寄り道でもいいし、家族への電話でもいい。
それでもうまく笑えなくなってしまったら、思い切って休んでみる。
それが逃げなのか、それとも必要なことだったのかは休んだ日の自分が一番わかるはず。
そうやって時には立ち止まって、時には次の楽しみのために頑張って、
毎日を過ごしていくと、いつの間にかあの辛かった日々を笑って話せるようになる。
よく、大人たちが”時間が解決してくれる”って言うじゃないですか。
それって本当なの。ただね、その時間が経つまで努力するのも自分。
努力はがむしゃらに頑張ることだけではなくて、
自分を立ち止まらせてあげるのも、
何かと距離を置く決断をするのも、
自分と向き合って沢山悩むのも、全て努力と呼んであげましょう。
苦しさや悲しさと共存するのは、
楽しさや嬉しさに比べたらそれはそれは辛いです。
でもね、それを超えた先に、必ずいつもの自分が待ってるよ。
ゆっくりでいい、先で待つ自分にタスキを渡せるのは自分だけ。
さて、楽しみ探しながら生きましょう。
今日はここまで。
また先で会いましょう!
愛を込めて,
AYAKA FUKANO
AYAKA FUKANO(絵描き) 東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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