香りを纏って出掛けてみたらvol.4 〜FREDERIC MALLE ーANGELIQUES SOUS LA PLUIE〜
post date：2019.06.16
この香りに出逢った時、雨に濡れた花の香りがして、
何かを思い出しそうになった。
土、アスファルト、どこか外国の住宅街にある細い裏道・・・。
ちょうど雨が止んだ後、色んなところが水分を含んでいるんだけど、葉っぱに弾かれてしまった水たちは、
まあるいひとつの塊になって優しく光ってる。
どこなんだろう。
遠い記憶の彼方を探るけど場所が特定出来ない。
朝早く起きて目覚めるまでの間、そんな香りの記憶を辿りながら、これからやらなきゃならないことを頭の中で巡らせて、だんだん目が覚めていく。
シュッ、シュッ、シュッ
浴びるようにして素肌に纏った。
ANGELIQUES SOUS LA PLUIE
アンジェリークの雨沐
雨沐とは雨で体を洗う事。
私がふと感じたインスピレーション、頭の中に浮かんだ情景は、改めてこの名前を見た時、間違いじゃなかった事を知る。
この香りは、しつこさを感じないんだ。
だから肌にある程度多く纏っても全く気にならない。
瞬時にしてその人の香りに馴染んでいく。
花が水浴びをして、爽やかな香りを放つように、
ほのかに香る。
ジャン＝クロード・エレナと言う人は、
なんてシンプルで繊細で優しくて、魅力的な香りを作るのだろうか。
Tシャツにデニム、
そしてこの ANGELIQUES SOUS LA PLUIE と
赤いリップさえあれば、
私をきっと素敵に見せてくれるに違いない。
そんな風に思わせてくれる。
EDITIONS DE PARFUMS （香りの出版社）・
FREDERIC MALLE （フレデリック マル）。
編集長フレデリック・マルのお眼鏡にかなった
ジャン＝クロード・エレナをはじめ
錚々たる12名の調香師たちが、彼らの作った香りで
どんな素敵な物語を体験させてくれるのか。
もっともっと、深く知りたくなった。
https://m.fredericmalle.com/jp
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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