ペティアン・ナチュレル・ロゼ・フェスティジャール / ドメーヌ・ラ・ボエム
【Petillant Natural Rose FESTEJAR / Domaine La Boheme】

 
 
日本中がワールドカップに湧く今日この頃、その熱気に呼応するかのように暑さもどんどん増してきました。暑い季節にはもちろんビールが最高だけど、柔らかな泡立ちのペティアンなんかもいいんじゃない。
 
 
“FESTEJAR”=「お祭り騒ぎしようぜ！」
こんな陽気な名前がついたペティアン(微発泡ワイン)。フレッシュイチゴやビターオレンジのような味わいに、ドライイチジクのような厚み。柔らかくも適度な緊張感を持った楽しげなワイン。
こんなワインを作り出すのはドメーヌ・ラ・ボエムのオーナー、パトリック・ブージュ。
 
 
もともとはただのワイン愛好家だった彼は、当時の彼女に紹介されたワイン生産者との出会いによって、ワイン造りの道に足を踏み入れました。
自らの故郷であるオーヴェルニュ地方(ヴォルヴィックの湧水地として有名)に畑を借り、週末や休日を利用してワインを作り始めたのです。当時の彼はIBMでエンジニアとしての職を持っており、ワイン造りはあくまでも片手間なものでした。
しかしその情熱は本物で、休日返上での6年間の二重生活を経て、ワイナリーとしての独立を決意します。優秀なプログラマーとしての地位を捨て、ドメーヌ・ラ・ボエムはスタートしたのです。
 
 
IBMの社員だった頃よりは収入は減り、労働時間は増えるどころか、自然相手の仕事ゆえ休みは殆どなく働き続けているけれど、毎日が充実しているというパトリック。
その熱意は周りを巻き込み、今ではオーヴェルニュを代表する人気生産者です。
 
 
今に固執せず夢や目標に突き進む姿は、だれかの心にきっと届く。
そこから生まれるものはまた別のだれかを幸せにする。
こんなお祭り騒ぎだったら喜んで。
 
 
夏はもうすぐそこ。今年も忘れられない良い夏を。

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”