【連載:Wine makes woman woman】Vol.41-バルバレスコ 2015 / フランチェスコ・ヴェルジオ 【Barbaresco 2015 / Francesco Versio】
post date:2019.01.25
バルバレスコ 2015 / フランチェスコ・ヴェルジオ 【Barbaresco 2015 / Francesco Versio】
まだしばらく寒さが続きそうな今日この頃、外に出るのも億劫だったら、じっくり飲みたくなるような、趣のあるワインはどうですか?
今回は、これからのイタリアワイン界を担う若き才能のワインを。
フランチェスコ・ヴェルジオは1986年生まれの若き生産者。イタリアを代表する高級ワイン、バルバレスコの生産者です。
彼を語る上で欠かせない存在が、バルバレスコの最高峰と言われ続ける生産者“ブルーノ・ジャコーザ”。常にバルバレスコのトップであり続け、その妥協のない姿勢はイタリア、ピエモンテにおける伝説的存在。
2011年当時、まだ25歳だったフランチェスコは、そのトップランナーの醸造責任者に抜擢されます。
長年に渡りジャコーザを支えてきた先代の醸造家との交代劇は、当時の業界では、ジャコーザの時代は終わったとまで言われる大ニュースでした。
しかしその懸念は、ワインの味わいによってすぐに払拭されます。そこには、しっかりとブルーノ・ジャコーザの哲学が体現されていたのです。
それほどまでに当時から彼の才能は抜きん出ていました。
彼の一族は、バルバレスコの地区に小さな畑を二箇所所有していました。その畑は長らく貸し出されていましたが、2013年に一族の元に戻り、その年からフランチェスコが自らの名義でワインを手がけはじめたのです。
貴重なファーストヴィンテージ、バルバレスコ2013の生産量は、たったの
2,600本。日本にもわずか230本だけが輸入されたのです。
言わずもがな、それを巡って熾烈な争奪戦が繰り広げられ、あっという間に完売してしまいました。
今回の2015年も、もちろんごく少量。
伝統の造りと哲学を受け継ぐ若き醸造家のバルバレスコ。本当の飲み頃はまだまだ先だと思いますが、その頃にはもっと手の届かない存在になっていることでしょう。
寒い日には、お家でまったりと、イタリアワインの過去と現在、そして未来をつなぐ本物のバルバレスコをお楽しみください。
大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille |
●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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