アリアンス 2015 / マルク・テンペ 【Alliance 2015 / Marc Tempe】

 
 
音楽を聴いて当時を思い出したり、料理を食べてあの時の感情が込み上げたり、
ワインにもそんな思い出や感情が重なり合います。
今日は、春の訪れを告げるワインを。
 
 
フランスの北東部、ドイツとの国境の地アルザス。
マルク・テンペは、現地でも日本でも大人気のビオディナミスト。日本が大好きな陽気でタフな大男です。
 
 
ぶどう樹が自分の力でうまいこと育っていくのを助ける以外は何もしないという彼の畑からは、緑が色づく初夏の頃、深い土の香りが漂い始め、雑草も元気に生い茂り、土にはミミズの巣穴がポコポコと、樹には丸々太ったかたつむりが顔を出します。
「おいしい畑はかたつむりも知ってるよ！」
除草剤や化学肥料を使った近くの畑と彼の畑では、生き物の数は雲泥の差があるといいます。
 
 
彼の造るワインは、どれも明るくて優しくて温かい。香りも味わいも開けたてから華やかに広がります。
 
 
今回のワインは、多様な地ぶどうをブレンドして造られる毎年人気の限定ワイン。“アリアンス”は、協力や結婚指輪といった意味を持つ言葉。そこには、ぶどう達が仲睦まじくといった思いが込められています。
 
 
春の訪れとともに届く、アルザスからの贈り物。
始まりの季節と一緒に乾杯しましょ。
 
 

 
 

大石 寿也 渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。 毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。 – CUJORL – Bouteille

●コーナー名『Wine makes woman woman』
”ワインは女性を美しくする”