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【連載:Wine makes woman woman】Vol.14-ガーデンギャリー シラー 2012 / ジャムシード 【Garden Gully Syrah 2012 / Jamsheed】

post date:2016.11.25

ガーデンギャリー シラー 2012 / ジャムシード
【Garden Gully Syrah 2012 / Jamsheed】

 
11月に東京で雪なんて、そんなのあり?
常識じゃ考えられない、でもそんなこともたまにはありますよね。
だからこそ人生は面白い。
 
 
今日はオーストラリアのHotなワインを。
ペルシャ神話に登場する伝説の王“ジャムシード”。その名を冠したこのワイナリー、いまやニュヨークタイムズ紙で、オーストラリアで今一番Hotなシラーと紹介されるほどの人気ぶりです。
 
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ジャムシードのワインメーカー、ギャリー・ミルズは少し変わったキャリアの持ち主。
若き日は日本に滞在し、村田製作所で実業団野球の選手として活躍し、プロテストに合格するほどの実力あるプレーヤーでした。しかし怪我の影響で野球を離れ、そこから故郷オーストラリアに戻り、ワインに携わる第二のキャリアをスタートさせたのです。
 
 
故郷でワインメイキングの仕事を手伝う最中、日本語堪能な彼に目をつけたアメリカの名門ワイナリー、リッジ・ヴィンヤーズ(大塚製薬が株主)からのオファーが舞い込みます。
軽い気持ちで引き受けたその仕事から、彼の人生は大きく動き出しました。
世界的に名を馳せるリッジ・ヴィンヤーズの著名な醸造家、ポール・ドレイパーの元で、およそ二年半に渡り多くの知識と経験を携え、ジャムシードを始動させるべく、満を持して再びオーストラリアに舞い戻ります。
 
 
ところで、南仏ローヌ地方などで高品質なワインを生み出すシラー種(Syrah)、オーストラリアでは一般的にシラーズ(Shiraz)と呼ばれているのをご存知でしょうか。
これまでの常識では、オーストラリアのシラーズは、シラーとは別物。高いアルコールと強いタンニン、その味わいは、北ローヌのエレガンスを纏ったシラーとはかけ離れていました。
 
 
ギャリーがシラー狂とまで言われるその所以は、まさにそこにあります。彼は自分のシラーを決してシラーズとは呼びません。それは言葉や文字だけではなく、味わいにこそ色濃く映し出されます。
特異なキャリアのなかで築かれた彼のアイデンティティーは、オーストラリアワインの既成概念を軽く打ち破ってくれることでしょう。
 
 
あなたが信じている常識は、覆すほどに偉大なものなのかな。
常識は、常に変化していくもの。
よかったら、オーストラリアワインの新しい常識を召し上がれ。
 
 
 
 
 
 

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大石 寿也
渋谷桜丘のレストランCUJORL / ワインブティックBouteilleのディレクター。
毎日レストランのフロアに立ちつつ、ワインを通したコミニケーションや人の繋がりを求め、様々な企画やイベントを提案しています。
CUJORL
Bouteille

コーナー名『Wine makes woman woman
”ワインは女性を美しくする”

Noriko Hirose

編集長【写真】

Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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