Nstyleをご覧のみなさまこんにちは。
AYAKAです。
さて、東京も緊急事態宣言が解除され、
じわじわと人の動きや社会の動きを感じられるようになりました。

とはいえ、まだまだウイルスがいなくなったわけでも、
安心して自由にしていいわけでもなく、ここからは、
それぞれがしっかりとウイルスと共存する覚悟で毎日を過ごさなければいけませんね。
長い戦いになりそうですが、気を引き締めて頑張りましょうね。

さて、この自粛期間中に、友人に勧められ、初めての韓国ドラマデビューをしました。
もともとドラマを観る習慣があまりない上に、恋愛ものはあまり得意な方ではなく、
少女漫画のようにときめく純愛ものが多いとよく聞く韓国ドラマを敬遠していたのですが。

あらすじを聞いてとても興味深かったので、初めて足を踏み入れました。
そう、愛の不時着！感想はというと、このようにイラストを描いてしまうくらい！
とても素晴らしい作品でした。とにかくこの自粛期間中で一番涙がでました（笑）

もちろんドラマなので、フィクションなのですが、
いつかこの世界で、愛するもの同士、どこにでも行けて、
どこでも自由に恋愛ができて、そして当たり前のような日々を送る。
そんなことができる日がきますように、と、心から思いました。

このドラマを観ながら、
私が中学1年の時、インターナショナルスクールにいた頃のことを思い出しました。
初めてのクラス。初めての友達、英語。学校には65もの国から来ている生徒がいて、
私の学年には約15の国から来た生徒がいました。国同士が対立している子どもたちが、
関係ないことですぐ口論になったり。最終的にはお前の国が悪いって話に発展したり。
私でいえば、初日の歴史の時間に、アジアの国々の子たちに囲まれ、
戦時中に日本がアジアの国々に対してしたことについてどう思うか聞かれました。
恥ずかしながら、私は英語が話せなかった以前に、話せていたとしても、
自分の意見を述べられるほど、何も知らなかったのです。
そんな私をかわいそうに思ったのか、アメリカ人の女の子が仲裁に入ってくれました。
”もうやめなよ、AYAKAかわいそうだよ、彼女が悪いわけじゃないじゃない”って。

何が言いたいかというと、私たち一人一人は、国を背負って生きているんだということを、
この時とても感じたのです。自分の行いが、今後の日本の印象に結びつくのだと、
そう思いながら生きていかなくてはいけないなと、背筋をピンと伸ばされたような思いでした。
もちろん、歴史や過去に起こってしまった悲しい出来事などは、もう消すことができません。
でも、私たち一人一人が、この先どこか別の国で自分とは違う国や文化の中で育った人に出会った時、
自分が相手にどのように接するかは、この先、自分の国をどのように見て欲しいかに繋がる気がするのです。

遠く離れたドイツという国の小さな街のインターナショナルスクールでも、
こうして子どもたちは国を背負って議論しようとするわけですから。
当時、自分の言葉で何も想いを話せなかった私は、しばらくその友人たちには距離を取られてしまいます。
でもその後、少しずつ自分を、日本を、素直に表現していくうちに、みんなとは仲良くなりました。
そして、私たちがお別れの時に話したことは、お互いの国に対して誤解していてごめんねということと、
お互いがいるならその国は少しでも素敵な国に見えるねってこと。

この経験が、今でも心に深く暖かく残っています。
そんな思い出と繋がった今回のドラマは、初心に戻してくれました。
全ての憎しみがいつか必ず愛に変わることを心から願い、
そのために少しでも自分ができることをしていきたいと改めて思いました。

AYAKA

AYAKA FUKANO(絵描き)   東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred   HP:http://ayakafukano.com