Nstyleをご覧のみなさん、こんにちは。
東京は天気の良い日が続いています。
ここ数年の話なんですが、天気の良い日に外の空気を吸って、
風に乗って訪れる、太陽の香りを嗅ぐと、何故か涙が出そうになります（笑）

なんだろう、とっても不思議な感覚で、
懐かしさと愛しさと切なさがギューっといっぺんにくる感じ。
みなさんもありませんか？

さて、今日はそんな私にとってほっこり心があたたかくなったお話をしようと思います。

中学2年生の時、私は家族でドイツという国に移り住んだのですが、
転入先の学校で、一番仲の良かったイギリス人のお友達。
昨年、結婚式が南アフリカであるので、是非来てほしい！って誘ってもらったのに、
私は結局行かれず。とても申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、

今年になって彼女からサプライズがあるよ！って連絡をもらいました。
「 AYAKAが結婚式来られなかったから！もう！私が行くわ！」って。

びっくりサプライズ！だって会うのは20年近くぶり。連絡をもらった日から楽しみで楽しみで。
会う前から思い出ソングのプレイリスト作ったり、写真を見返したり、
どこに連れて行くかプランを考えたり。
何年ぶりかにこんなにもただただ楽しみで、わくわくする気持ちになりました。

20年ぶりの再会の瞬間はね、ハグして、見つめ合って、ハグして、見つめ合って。
お互いに「夢じゃないよね？！本物だよね？」って涙を流して抱き合いました。

車内では作っておいたプレイリストをかけて、大合唱。
このグループで誰が好きだった？とか、
当時誰に恋してた？とか、私だれだれと両思いだったよね？とか（笑）
もうね、おしゃべりが、聞きたいことが、伝えたいことが止まらない。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまったけれど、
今までの20年間が嘘のように、心の距離はとても近かったことを再確認できました。

英語を話している自分は、きっと日本語よりも英語の方が未熟な分、
カッコつけたり、うまいこと言わずに、とても素直だなと思います。
子どものような。

今回、結婚式に出席できなかったことは、
決して彼女のことを祝福していないわけではなく、
お金や、長期のお休みのこと、そして息子を置いて行かなきゃいけないこと。
色々考えての決断だったことを、正直に伝えました。

ドイツから帰国して以降、私は海外にはほとんど行っていません。
”いつか伊勢丹で高級なお洋服をお財布気にせず買えるようになりますように”と願ってきたのと同じように、
海外も大人になったいつの日か、きっと好きな時に行けるようになるものなんだと、
ふわふわとした望みを持ち続けて生きて来ました。

気づいたら34歳。
大人になって気づいたのは、何をするにも、自分の行動や決断が未来を作っていくということで、
決して勝手に望み通りにはならないのだということ。
もっとこうしておけば良かった。は、山ほど出てきます。
望みを持ったならば、そこに向かって何かしら働きかけ、努力をすること。

それに気づいて以降、私は幸運にも国内で初めての地へ、
お仕事を通して訪れることができました。
そして、会いたかった友人も海を超えて会いに来てくれました。

今のところ、近道というものはありませんでした。
近道と思って歩いたら、その先でまた遠回りもするんです。
でも、人生の旅は、ぐるぐる沢山した方が、いろんな景色に出会えます。

改めて、今回の旧友との再会は、
そんな旅の途中での喜びと、一生懸命生きることの大切さを教わったきがします。

令和元年も、読んでくださり本当にありがとうございました。
みなさんの元に、沢山の愛と幸せがこの先の未来に訪れますように。
その願いを叶えるために、私も一生懸命頑張りますね。
どうか良いお年をお迎えください。
また来年お会いしましょう。

愛をこめて、
AYAKA FUKANO

AYAKA FUKANO(絵描き)   東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred   HP:http://ayakafukano.com