【連載:THE DAY】vol.71-FOLLOWING
post date:2019.08.20
Nstyleをご覧のみなさん、こんにちは。
暑い日々が続いていますね、大型台風もありました。
お盆も過ぎ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は今年、息子が小学6年生ということで、
この夏休みは初めて遠出の旅行をしたりしているのですが、
正直、自分にそんなことができるようになるなんて、思っていなかったのです。
お恥ずかしい話、私は社会人になってすぐ結婚をして、子どもが生まれ、数年後に離婚をしました。
離婚後は、浅すぎる社会人経験から、会社に貢献できるわけもなく、
私はお給料泥棒なんじゃないかという日々が続きました。
働く時間や最低限の保証、そして生活が最低限できるようなお給料の中でやってきたのですが、
今考えれば、もっとギリギリでも頑張っている方々は沢山いるし、
自分の中で甘えはいたることろで沢山あったと思います。
そんな、貯金もなければ、若さという名の誘惑にも沢山負けながら、
私はなんとか自分と息子の暮らしを作っていきました。
友人たちは着々とかっこよくお仕事のキャリアを積んでいるし、
周りには輝いている人たちばかりで、羨むどころか、もう別次元のお話なんだと思っていました。
だからね、この夏休みに行った沖縄は、自分に訪れた奇跡なんじゃないかなって思っています。
まず離婚して第一段階は、
なんで私がこんな辛い思いをするんだとくよくよしていました。
同時に、まだ若いしいつか誰かが自分と息子を幸せにしてくれるのだろうと思っていました。
これは、怒りも、憎しみも、期待も、全て自分ではなく誰かに矛先が向いています。
人任せな自分勝手な考え。ここから這い上がるのが一番大変でした。
そんな時期をやっと脱し、第二段階は、
自分。自分が息子を守っていかなければ。よしやってやるぞ。って、
もう何もいらない!とにかく前に進むしかないんだと、
日々の仕事と、息子のことと、家のこと。がむしゃらになっていました。
毎日の生活を楽しむよりも、こなすということに重点をおいていた日々。
さて第三段階。
第二段階の日々に慣れた頃、一緒に働く方々から、
若いんだから、息子のために羽ばたいてあげなさい、きっとここじゃないどこかで
あなたが輝ける場所があるからって言ってもらうことが増えました。
最初は、嫌われてるのかな?って思ったりしたけど(笑)
そうではなくて、自分の幅を一度広げてみなさいって背中を押してもらったんだなぁって
思うようになって、そこから、息子にかっこいい背中見せなきゃなって思うようになりました。
もともとイラストをやっていたわけではないんだけど、
マインドが変化してから、視野も広がって、色んなことに対してとてもオープンになったのもあって、
様々な出会いやチャンスが広がって、今があります。
何が言いたいかというと、私みたいに、もともと才能があったわけでも、
裕福な暮らしをしていたわけでもない人間が、
今こうしてお仕事で初めての地に行かせてもらったり、
楽しくお仕事ができているのは、昔の私からしたら想像もしていなかったことです。
ううん、昔じゃなくてつい最近までかも。
だから、どんな人にも必ずチャンスはあって、
自分なんてって絶対に思わないでほしいのです。
人生一度きり、何があるかわからないのが人生です。
だから私は、今回息子と沖縄で過ごせたことが、
本当に夢のようで幸せでした。
またこのような経験ができるように、
これからも一生懸命毎日を過ごしたいと思います。
今日はそんな夏の魔法のお話でした。
愛を込めて,
AYAKA FUKANO
AYAKA FUKANO(絵描き) 東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
メディア掲載情報はこちら
大人の女子力アップを応援するNstyle [エヌスタイル] は、「ファッション」「ライフスタイル」「美容」「旅行」などの情報を、魅力的な自分スタイル作りを目指す皆様にお届けするWebマガジンです。
各専門分野で活躍中のコラムニストによるコラムの連載や、主宰者でありスタイルプロデューサーでもある廣瀬規子が直接体験、経験した生の情報を写真と共に提供していきます。
少しでも皆様の魅力的な自分のスタイルを作るきっかけになれば幸いです。