【連載:THE DAY】vol.63-AGING
post date:2019.04.15
Nstyleをご覧の皆さん、こんにちは。
東京は数日間真冬のような寒さになりましたが、
やっとやっと、お洗濯物が喜ぶような太陽が出てきましたね。
4月に入り、新学期や新生活が始まった皆さんは、
そろそろ少しだけ落ち着いてきた頃でしょうか。
桜の時期を迎えると、私はかならず小学校一年生の入学式と、
六年生の時の卒業式のことを思い出します。
季節の訪れとともに、記憶が呼び起こされ、胸の奥がキューとするような感覚。
あの感覚はいくつになっても愛しいものですね。
節目、節目の一つ一つの出来事を大切にすると、しっかりと残るのですね。
さて、先日友人と食事をしていた時、20代にある方から言われた言葉を思い出しました。
「若さというものは、それだけで美しい。大切にしなさい。」
その頃の私は、20代も半ばでどちらかというと自分はもう大人だと思っていたので、
なーに言ってるんですか!ってくすっと笑って流してしまったのですが、
30代も半ばにさしかかり、最近ふと思い出すのです。
人間は誰しもが生まれてから年齢を重ねます。
水でパシャーっと洗っただけで済んでいた洗顔は、今やそのあとのケアをしないと大変だし。
髪の毛は年々細くなって、パサつきも気になるし。
適当にやってもなんとなくカバーできた化粧も、下地からしっかりしないとキマりもしないんだ。
1日食べなきゃ痩せてた体は、そんなことにはビクともしなくなった。
このようにやっぱり人間って年をとる。体の変化もある。
もちろん、努力をすればいろんなことが可能になるのですが、
努力をしなくても、ありのままで美しいとされる「若さ」というものが、
最近すごくわかるのです。
素直にいいなぁ、と思いますし、戻りたいなぁとも思います。
でも同時に、年を重ねることの楽しさも学んでいます。
かっこつけずに、ガハハと笑うことのできる今の人生は、
様々な経験を乗り越えたからたどり着いた宝物のようなものだし、
外見もまだまだすっごく気になるんだけど、
心の居心地を一番に考えた今の人生は
とても自分らしくのびのびとしているなって思います。
何が言いたいのかというとね!
今は今、その時しかないので。
今を生きていると、当たり前のことすぎて
ただただ通り過ぎてしまうんだけど、
最大限に今を一生懸命、楽しく生きていきましょうねってこと。
どんな変化も、自分に合った楽しみに変えて、努力すべきことはして、
人と比べることなく、自分の一番良い自分でいること!
いろんな年齢、それぞれが楽しくあるように互いを受け入れ、尊重し、
一緒に楽しみましょうね。
AYAKA FUKANO(絵描き) 東京生まれ。思春期の多感な時期をドイツで過ごし、アートに初めて触れる。 幼い頃からの感受性の強さをアートにぶつけ、世の中に溢れても困らない愛を伝える。 instagram:ayahundred |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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