【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol/38-かけがえのない宝物
post date:2018.04.11
早いものでお店をオープンさせてから、ちょうど一ヶ月が経ちました。
おかげさまでご近所の方々にも仲良くして頂き、
お店にはいつものメンバーから20年ぶりの再会まで
沢山の方が足を運んでくださり、ありがたい時間を過ごさせてもらっています。
中でもお向かいさんとお隣さんには、
本当に良くして頂いていて
今まで一人で活動していた私にとっては
毎日挨拶を重ねる人がいる嬉しさを噛み締めています。
「おはようございます」
「また明日」
声を掛けたい相手がいるって、なんて幸せなのだろうか。
(この写真は、水替えの為に一時的にひとまとめにされた子たち。無造作の中の色っぽさに心奪われました)
お隣のお蕎麦屋さんは、将棋の藤井六段が出前をとっていたお店という事もありいつも大賑わい。
でも、その前からずっと、ずっと、地域の方に愛されていて、とっても素敵な場所なんです。
その理由の一つには、お蕎麦屋さんの「お母さん」の存在が挙げられます。
先日も店先で26年前に通ってくださっていたお客様のお顔を覚えていて、
そう話しかかられた方は「覚えててくださったんですか!感激だなぁ!」と
嬉しい驚きに笑顔が溢れていました。
それを見ていた私にお母さんは
「人とのご縁は、一番大切。
絶対にお客様のお顔は覚えているの。
ご縁は本当にありがたいものだから、絶対に大切にするのよ。」
と話してくれました。
いつもお母さんの周りには人が集まって、とっても素敵な空間が出来上がります。
私がお母さんくらいの年齢になった時、同じようになれるかな〜♪
なんて想像すると、今からとってもワクワクしてきます。
パリで出会ったとても素敵な絵を描く友人。
帰国してから出会った公私共に支えとなってくれる友人の絵とロゴ。
帰国して初めて担当させてもらった装花がきっかけで色々と繋がった、インテリアデザイナーの友人。
私の平面的すぎてポンコツなイメージ図からレジカウンターやお花の陳列棚を作ってくれた父。
色々なアイディアを出してくれる母。
気がつけば、店内を構成しているすべてのものが「誰か」が関わってくれたものでした。
本当に猫の額のようなスペースですが、
ストーリーがあるものだけが集まった空間で
そこに大切な人たちが足を運んできてくれる。
これほど贅沢なものはありません。
良いこともあれば、そうでない事も起こる。
正直、頭がクラクラするような日もあります。
でも、くよくよ虫に引っ張られてダークサイドに落ちそうなときは、
かけがえのないご縁という宝物があることを思い出す。
そうすると、明るい方へ進む力を持ち直せる気がしています。
親でも友人でもパートナーでもお客さんでもいい。
何か困難なことが起こったり、自信がなくなった時は
応援してくれる人の顔を思い出して見てください。
少し元気が出たところで、困難から逃げ出さず、誠実に向き合う。
そうすると必ず道は開ける。壁の分だけ成長。
宝物たちを胸に、そんなことを少しずつ学ぶ春を過ごしています。
皆さんにとって元気の出る宝物はなんですか?
こんな宝物、あんな宝物。よかったらぜひ、教えてくださいね。
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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