【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol/19-鉛筆とテーブルフラワー
post date:2017.06.15
私事ながら、先日、入籍から1年越しで結婚式を挙げてきました。
エネルギーに満ち溢れたハワイの空と海に見守られながら、
大切な家族・友人達と、とても良い時間を過ごすことができました。
久しぶりにゆっくりのんびり旦那ちゃんとも遊ぶことがでて、
つかの間の夏休みのような気分でした。
普通の旅行であれば、これで終わりなのですが
このハワイ旅で一つ考えさせられる事を知りました。
それは、貧富の差です。
もちろんどの国でも同じ問題は抱えているし、
今に始まったことでもないのですが、私の6歳下のいとこが
ハワイの教育現場においてこの問題と向き合いながら仕事をしており、
よりリアルな感覚で話を聞けたことが私に大きく影響しました。
彼女は、アメリカのNPO団体である『Teach For America』という
教育格差を無くすことをミッションとして、大学を卒業した優秀な人材を、
教育が十分に機能していない貧困地域などの学校で2年間教師として派遣され活動する団体に入っています。
私たちが過ごしていたワイキキビーチから1時間くらい車を走らせた場所が
派遣先となるのですが、そこではビーチで寝泊まりする家族や
様々な家庭環境の子供達がいるそうです。
そういう家庭環境が影響してか、難しい気性の子供達も多いようですが
毎日、生徒たちとファイトしながら真剣に子供達と向き合う彼女の姿はとても逞しかったです。
Teach For Americaのプログラム卒業生は、その経験と能力をかわれて
アメリカの中でもトップクラスの優良企業への就職もしやすくなるのですが、
もともと、教員になることが夢だった彼女は他のキャリアへのステップアップではなく、
あくまで教員としてのステップとして活動しています。
そして、このプログラムはあくまでNPO団体なので
教材費の予算があるわけではなく、全て教員が用意するそうです。
いとこも生徒のために鉛筆を買い揃えて学校へいくのですが、
何本買ってもすぐに折られてしまうという繰り返しだそうです。
(ちなみに、物価は高いけどお給料が良いわけではないので負担はかなり大きいです)
それでも、精一杯に信念をもって子供たちを想い、向き合うんだという姿勢に
「きっと子供達の心も少しは柔らかくなっていくだろうな」と感じました。
そうなってほしいなという願いも込めて。
私も何もしないより、小さなことでも出来る応援をしたいなと思い、
これからいとこへ筆記用具を送ろうと思います。
一度、物資援助をすれば完了というわけではないので
細く長く続けるため、今後、私のアトリエでも鉛筆を集めることにしました⭐︎
今月から、ワークショップにご参加下さる方で使わなくなった鉛筆を1本でもお持ち下さった方には、
ささやかですが小さなテーブルフラワーと代えさせて頂きます。
何もしないより出来ることがあるならば、出来る範囲で行動してみようと思った次第です。
もし、今後、お家に眠っている鉛筆を持って
アトリエに遊びに来てくださる方がいらっしゃる際には
一声かけて頂けますと幸いです♪
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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