【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol/14-「とりあえず」で花を贈ってはいけない。
post date:2017.03.23
クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーと
大切なひとへ贈り物をするイベント目白押しの時期がこの冬も過ぎて行きました。
花屋として、こちらまで胸がキュンとするようなご依頼や
自分がこんな事をしてもらえたら‥と妄想せずにはいられない
心温まるオーダーを沢山頂き、幸せをおすそ分けしてもらった気持ちです。
あぁ、花屋って幸せだなー♪とつくづく思っていました。
幸いなことにご依頼を下さる男性の皆様が、
大切な方に喜んでもらうためには..と、色々と考えてお花の注文をくださってます。
これがもし「とりあえず」でお花を女性に贈った場合、
男性は気がつかないだろうけれど
結構悲惨な事態になる可能性を含んでいるなとふと思いました。
彼氏や旦那さんからお花をもらったら嬉しいのは確かなのですが、
いや、花に限らず自分のために何かをしてくれるという行為自体、
ありがたいし嬉しく喜ばしいことなのですが、
なんでか女性はその行為に想いが詰まっているのか否かを
ジャッジしてしまうんですよね。というか、見えてしまいますよね。
そして、一番欲しいのはその「想い」の部分。
「とりあえず感」が見えてしまった瞬間に、
『ここまでしてくれたのは嬉しいけど、そのスタンスが嫌だ。』
『私のこと何もわかってない』
『ほんと何も考えてない』
これが本当に当たりどころ(贈る相手)が悪かった場合、
悲しいかな女子会で「とりあえず君」とか「花束君」のような代名詞で呼ばれ兼ねません。
嗚呼、男性が知り得ない女子会ワールドなり。
そんな脳内シュミレーションから我に返り、自分も思いやりを大切にしよう
そして、想ってもらえる魅力ある女性でありたいなと
ひとり思ったホワイトデー明けなのでした。
いつか、「とりあえず様」からご依頼があった時には
それを凌駕する美しいお花をお届けして、人が喜ぶ瞬間を見せて差し上げよう。
うん、そうしよう。
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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