【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol/13-「好き」のつみかさね
post date:2017.03.09
先日、私がパリで花修行をしていたフラワーブティック ローズバッドのフローリスト
ヴァンソン・レサール氏の来日イベントがありました。
ヴァンソンの作る軽やかで自然体で
それでいて、洗練された空気を纏っている花は何度見ても惚れ惚れしてしまいます。
好きな音楽を聴きながら鼻歌を歌って花束を作り上げていく
ヴァンソンを見ているだけでこっちまで楽しくなってくる。
自分が花を束ねているときの顔を見る事はそうそうないけれど、
笑顔で写っている自分をみてちょっと安心したのと同時に
私の花の原点がこの環境にあるから、花を好きになり続けているんだなと実感しました。
「花」という核を取り囲む様に
尊敬する人、感謝する人、楽しい人…好きな人が周りにいて
そこに嬉しかったり、喜んだりする経験が少しずつ積み重なり、
核が丈夫になって、どんどん育っていってる感じ。
20代の頃、自分の「好き」がわからずに不安というか
なんてつまらない人間なんだろうか…と思っていた自分に
そんなに焦らなくて大丈夫だから!と一声かけてあげたい。
私の場合、好奇心旺盛な分「興味」を示すものは多いけれど
なかなか「好き」の領域へ移行するものがなかったのですが、
色々と覗き見をしたことで取り巻く環境も含めて
自分の「好き」のポイントを前よりは把握できた気がします。
自分のことなのに、趣味とか好きなものってなかなか言い切れなかったりするものですよね。
でもそのややこしさがあるから、好きなものが明確化されたときや
夢中になれるものが見つかったときに
楽しさがとてつもないパワーを発揮させるんだろうなと思っています。
私にとって花はそういう存在です。
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
メディア掲載情報はこちら
大人の女子力アップを応援するNstyle [エヌスタイル] は、「ファッション」「ライフスタイル」「美容」「旅行」などの情報を、魅力的な自分スタイル作りを目指す皆様にお届けするWebマガジンです。
各専門分野で活躍中のコラムニストによるコラムの連載や、主宰者でありスタイルプロデューサーでもある廣瀬規子が直接体験、経験した生の情報を写真と共に提供していきます。
少しでも皆様の魅力的な自分のスタイルを作るきっかけになれば幸いです。