【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol/11-洋服を選ぶようにお花を選ぶ
post date:2017.02.08
お花を習い始めたばかりの頃、お花屋さんで好きな花を買って帰ろうとするも、
いざ、自分で素敵な花合せを考えるとなると、
どこから手をつければ良いのやら、さっぱりわかりませんでした。
何も決めることが出来ずに、ディスプレイされたお花たちの前をうろうろと、
いや、店内を水族館のイワシのようにくるくると回っていた記憶があります。
今思えば、お花を組合わせて選ぶ経験など、ほぼなかったのですから選べなくて当然です。
洋服だって、遥か昔は母親に手伝ってもらいながら少しずつ自分で選ぶ様になったわけだし、
そこに、雑誌や友だちを見て「ふむふむ、こうやって合わせるのね」とさらに情報収集を重ねたり、実際に試着してみて…という「洋服選びの訓練」の過程を経て、自分の好みや似合うものが段々と見つかり選べるようになった事を思い出しました。
お花も洋服の様に、色々と組合せを試したり、飾る花瓶との相性を考えてみたり「選ぶ」ことをもっとできたら、
花を飾る時間がさらに楽しくなるんだろうなと思いますが、お花屋さんではなかなかそんな選び方はできません。
なので、今年から「器から選ぶ花のワークショップ」を始めました。
職業柄、ガラスや器フェチが加速して様々な器を家に連れて帰っては、時には失敗し、時には大発見をしながら、
持っていたいお気に入りの器たちが、その理由とともに少しずつ増えていきました。
ワークショップでは、飾りたい場所やご希望を聞いて器をご提案したり、
時には、愛用している花器を持ち込んで頂いて、
ご用意した、その時期にひときわ輝いているお花たちの中から、理想のしつらえ方を見つけてもらっています。
それぞれの花や枝の特徴を踏まえて、飾り方や選び方のポイントをお伝えしながら、
ゆったりとお花を選ぶこと、活けることを楽しみながら自分の好みにどんどん出会って頂きたいなと思ってます。
これらの花瓶とともに写っているお花の写真は、ワークッショップにご参加くださった下さった方々の作品の一部です。皆さん、とっても上手にしつらえていらっしゃいました♪
どんなものでも選ぶ時に、ちょっとだけでもこだわりがあると
選ぶ時間やともにする時の気持ちが特別なものになる気がします。
余談ですが、私は花以外でのこだわりでネイルとリップは真っ赤。というポリシーがあります。
二年前、パリにいた時に友だちからシャネルの赤シリーズのネイルカラーをプレゼントされ、
先日も別の友だちから誕生日プレゼントにシャネルの赤いリップをもらい、
よく見てくれてるなぁ!と感激したのと同時にその嬉しさで「赤ポリシー」はさらに特別化され当分の間は継続しそうだなと感じています。
他人にはどうでもよい事ですが、あると嬉しい小さなこだわりを大切にしようと思った今日この頃です。
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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