【連載:chez Nicole(シェ・ニコール)】vol.4-お花屋さんでの花えらびとしつらえ方
post date:2016.10.26
花の仕事をはじめてから、自分で市場へ仕入れにいくため
お花屋さんで花を買う機会はぐんと少なくなりましたが
先日、久しぶりに近所のお花屋さんで自宅用のお花を買ってみました。今回、購入したのは、ケイトウ(左)とグラデーションがきれいな紫色のカラー(右)
私は花を活ける時は、
・色に統一感をもたせる
・花だけでなく葉ものや枝を合わせる
と、いうことをポイントにしています。
色合わせは、メインとなる花を選んだら、その花の花弁、茎、葉、葉脈などの色をみて
その中にある色とリンクする色の花や枝を選んでいきます。
この時は、カラーの【茎の黄緑から先端の深い紫のグラデーション】をメインとして
ケイトウの先端部や茎の赤紫、ワレモコウのボルドー色、ヒペリカムの黄緑から赤の紅葉色を選びました。
活けた時に水につかる部分の葉っぱや枝分かれした部分を取り除きます。
さらに今回の組み合せは、ヒペリカムの葉があるので、
ケイトウの葉は右の様に全て取り除きました。
赤い葉脈がはしっていて、葉もきれいなのですが
複数の植物を一緒に活けるときは、全体の差し引きがとても大切です。
もちろん、必ずしも毎回、全ての葉を取るわけではありませんが、
もしゃもしゃなまま活けると、野暮ったい雰囲気になるだけでなく、
水が濁ったり、ムレてカビの原因にもつながります。
購入した紫色のカラーは、お店に並んでから日が経っていたようで、
茎の先がやや弱ってきていたので短くして飾る必要がありました。
折角、長い枝ものですが今回は、カラーに合わせた長さに切り分け。
(なので、カラーは花屋のおじちゃんが半額におまけしてくれました)
枝類を切り分けるときは、それぞれが、なるべく長くなるように枝を剪定します。
あと、枝の節々にある枯れた葉や飛び出した中途半端な部分も取り除きます。
先に枝ものを数本いれて土台を作ってから花をいれると、
花がクルクルまわるのを防いでくれるので、活けやすくなります。
花瓶は、短めの花材に合わせて
先日友人から頂いたフレッシュジュースの瓶を花瓶として使いました。
なんともピッタリなサイズ!
それぞれを一輪挿しへ飾るのも素敵ですが、
今度の週末には、ぜひ自分だけの組み合せのお花を
お部屋に飾ってみてはいかがでしょうか☆
フラワーデザイナー 太田 美際 / migiwa OTA IT企業で勤めた後、花修行のためパリへ渡る。現在は、フリーランスにてギフトフラワー・装花・ワークッショプの開催などを行う。 HP:http://migiwao.com IG:jardin_de_muguet |
Nstyle主宰。航空会社の客室乗務員から、アルマーニ・ジャパンに入社、アパレルの世界へ。その後、タレントのスタイリストとして活動。現在は“女子力”を提案するスタイルプロデューサーとしてイベントや商品のプロデュース、ファッションブランドコンサルティングをはじめ、ファッション、ビューティー、ライフスタイル情報を雑誌・ラジオ等で発信している。
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